養鶏場のお仕事について

養鶏場のお仕事ってどんな事をするのか知っていますか?私たちのお仕事は生後0日のヒヨコちゃんの状態から約45日~50日程度の期間にかけて飼育を行います。
出荷まで責任をもって、愛情を最大限に注ぎ心を込めて育成します。本当に、本当に心をこめて。元気な状態で出荷できるように、管理は徹底して行います。餌、水、温度、湿度、空気、それぞれ各鶏舎ごとに調整する必要があるのです。

元気に育つ鶏たちに囲まれていると、なんだか元気をもらえるような気がします(笑)

ふまないで!あぶないよ!

飼育時に注意する事は多々ありますが、ヒヨコちゃんはもちろん、鶏も若鶏までの飼育・出荷なのでまだまだ小さくピヨピヨ鳴いているような、そんな状態なのです。まず、注意する事は踏まないように!見ての通り、結構ひしめきあってます!
なので、移動はゆっくりと正確に。万が一骨折れでもすれば、ブロイラーはもう育つ事はありません。ブロイラーと呼ばれる鶏達は通常の鶏より体重が重いため、骨より肉が育ち結果的に足の骨が脆いのです。

ひよこがいっぱい

ひな・とりたちのごはん!

私たち人間にとって食事は欠かせないものですが、それは鶏たちも同じ。エサのやり方一つとっても鶏たちの成長に大きく関わります。
例えば、一箇所に多くエサをおいてしまうと食べられない鶏達がでてきます。また、折り重なったりして怪我の原因にもなります。エサは鶏舎内に適切な量を適切に配置する。食べ残しが多い、少なければ次回のエサやりで調整し、常に鶏が快適に生活できるよう配慮する必要があります。

えさやり

あついさむい!

特に雛の頃は温度を高くしなければなりません。ガス暖房、換気扇の調整は季節ごと、鶏舎ごとに異なります。すべては元気な鶏を育てるために!命を扱う仕事です、なにかを誤るとたちまち鶏たちの命が危険に晒されます。
長年の経験と勘と技術で一年を通して鶏たちにとって快適な場所を維持し続けています。

養鶏場のお仕事について

かわく、むされる!

温度だけではなく湿度も管理を行います。鶏が不快な湿度だと元気に育ちません。それは、私たち人間も同じですよね。雛が入荷する事を入雛(にゅうすう)と呼びますが、鶏舎に入る前に鶏舎内にのこくずやおがくずを均等にまきます。これらは床の温度を保つだけではなく、おがくずが入る事によって空気の層、水分の吸収ができ、床の湿り具合の管理も担っています。
少なければ床が冷えるもとに。多ければおがくずが不足して足りなくなるので、まき方には経験が必要なのです。

養鶏場のお仕事について

出荷までの流れ

STEP1 入雛(にゅうすう)

うまれたてのひな

生後0日の状態から飼育スタートです。まだまだヒヨコではなく、雛の状態です。
ブロイラーとしては生後からすぐに食事を与えます。この頃に餌の摂取が少なく大きくならないと、後になって成長が止まってしまうのです。

エサやり時にはエサの減り方を見て判断する事が求められます。

次へ

STEP2 飼育

えさの手やり

雛からひよこ、鶏へ成長を続けますがどの頃を見ても違う顔が見えて非常に可愛らしいのです。北条養鶏場では約45~50日間に渡って飼育を行いますが、出荷される段階でも「コケコッコー」とは鳴いておらず、まだピヨピヨ鳴いてるんですよ‼

次へ

STEP3 出荷準備

成長した鶏

出荷日には鶏の胃を空にしておく必要があります。鶏には「砂ずり」という器官がありますが、ここにエサが残っていると売り物にならないのです。

ちょっとつらいけど、もうちょっとがんばってね!

次へ

STEP4 出荷

鶏の出荷

出荷は業者さんが来て全てやってくれるので、私たちは業者さんが作業しやすいようお手伝いをします。ここまで育った鶏たちが旅立つ瞬間は感無量です。

出荷後は鶏舎の消毒、清掃、入雛準備を行い次の雛たちを迎えます。特に消毒は3日間かけて行い、細菌やウイルスからの防疫に備えています。